【グアテマラ空港に到着】
ゲートには、「ラケットボール」のプラカードを持ったスタッフが居て、ホテルまでのバスにエスコートしてくれました。
【11/26(金)滞在1日目】
(日本の深夜が、グアテマラでは前の日のお昼くらい。時差は日本よりマイナス15時間)
オフィシャルホテルでの朝食は、ラケットボール専用にバンケットホールが丸々用意されていてビックリました。
【11/27(土)滞在2日目】
練習初日
専用バスでの移動でしたが、10分かからないくらいでした。距離としては約2キロぐらいで、日本だったら歩いて行けますが、グアテマラでは素直にバスで移動していました。
手前には大きなスカッシュコートの建物。ラケットボール専用の建物はその奥に立っていました。
コート数は全部で9コート‼️
大会に向けて準備がされているので、各コートの前には階段型客席があり、コートごとに新しいモニターも設置されていました。
練習は国ごとに時間が決まっています。
葉梨選手は、1人打ちで軽めに動き身体を慣らしました。
【11/28(日)滞在3日目】
練習2日目
この日はIRFのミーティングが行われました。
こちらには、岡野監督が出席。
グアテマラ在住の日本人の通訳の方に帯同して貰い、コーチミーティングと総会とこなしました。
コーチミーティングでは
↓
今回のグアテマラでの開催には、国のオリンピック委員会が全面的にバックアップしてくれていたそうです。ホテルの周辺の安全は、警察などが巡回するようになっているので安心ですとの事でした。
次に今回の世界選手権参加者の上位男女16名ずつが、2022年の米国バーミングハムでの試合の出場権が与えられることが発表されました。その他のIRF関連の試合予定として、2023年エルサルバドル大会はパンデミックの影響もあり開催が不確定の様です。
IRFからの重要事項として、今年からIRFは正式にWADAに加盟し、今回の大会で試験的にドーピング検査を実施する事が決まったそうです。
総会では
↓
IOCから提案されたルール改正について
WADAについて
ジュニアについて
などが話し合われました。
通訳の方のおかげで、疑問点を質問しながら
リアルタイムで内容が理解出来ました。
【11/29(月) 滞在4日目】
本日より予選がスタート
今日から3日間はラウンドロビンになり、葉梨選手はグループFでした。
試合は10:00からスタート。会場は賑わっていました!
入口近くの休憩所には、簡単な売店もできていて、サンドウィッチ(その場で手作り!)や甘いおやつ的なもの、スナックなどが置いてあります。入口にメニューが書いてあり参加者が利用出来る様になっていました。
葉梨選手の初戦の相手は、コロンビアのRiquelme,Maria Paz選手
葉梨選手より少し小柄のサウスポーの選手です。
1セット目は接戦で落としてしまいましたが、2セット目は取り返し、3セット目のタイブレークも接戦ではありましたがセットカウント1-2で負けてしまいました。
13-15,15-9,2-11
葉梨選手は2セット目のマッチポイントから決めきれなかった部分・3セット目で集中が切れてきてしまったと、すぐにゲームを振り返りリセットしてました。
試合後は、他の選手の試合を見て勉強していました。
ホテルに戻ってからは隣接していたホテルにあるジャグジーが大会参加者は利用できることになっていてカラダケアにも役立ちました!
明日は11:00(日本時間の深夜3:00)から、グアテマラの女子トップのMartinez,Ana Gabriela選手と対戦です。
Ana Gabriela選手は国民的スターで、昨日通訳をしてくださった下田さんも
「グアテマラの超有名人で、とても強い選手なんだよ!」と話していました。有名で強い‼️ までは知っていても、それがラケットボールだったことは知らなかったことが面白いと感じました。
IRFスタッフも、初めての試合で彼女と試合できるのは、ラッキーだよ!」と言ってました
【11/30(火) 滞在5日目】
大会2日目
タイムスケジュールは女子シングルからスタートでした。
対戦相手は、開催国グアテマラの国民的ヒロインMartinez,Ana Gabriela選手。
ヒロインだけあって観客も多く注目度No,1の5番メインコートで行われました。
1セット目は相手の選手のボールに必死に喰らい付いて、サイドアウトを繰り返すも、葉梨選手が得点に繋げられず。
2セット目では、開き直った葉梨選手!
今の自分にできることの最大限を出し切る目標をたて、勉強させてもらうことを前提にアタックしていきました。結果は、セットカウント0-2でした。
違いは『ショットの正確さ』
サーブラインから前の位置でのショットの正確さは素晴らしかったです。テクニック的な差もあるかもしれませんが、それ以前にGabriela選手が自分が決めやすいポジションを取るために、早い展開の中でも葉梨選手をコントロールしてるように見えました。
試合後の葉梨選手は、悔しいけど試合として充実し楽しめたとのことです。
葉梨選手は自分自身で試合での不足部分や、海外選手とのスピードの違い、特徴などを分析して今後の練習課題に活かす考えができていました。
試合観戦中にグアテマラの方に話しかけられました。25年ラケットボールをプレーしていた元選手の方でした。
2004年の韓国で行われた世界選手権に代表として参加して、清水プロをご存知でした!
さすが世界の清水プロ!
番外編
会場に出張でクリーニングが来てくれていました。火曜日と木曜日に会場で洗濯物を渡すと、次の日にはホテルもしくは会場へ届きます。国を挙げての大会なので、本当に至れり尽くせりな環境でした。
【12/1(水)滞在6日目】
大会3日目
今日で全てのラウンドロビンが終了。
全ての試合にIRFの公式レフリーがついていました。(アジア・ヨーロッパ選手権でもこの方法が導入されていましたね。)
サービスの際に審判がカウントして、10秒ルールが徹底されていたようです。
葉梨選手は、カナダ代表Morissette,Michele選手との試合。
連日の試合で少し疲れも出始めたか?15-5、11-15、11-2のセットカウント1-2で負けてしまいました。
番外編
会場本部の前には今回参加した14カ国分の国旗が飾られています。
またそのすぐそばには、マッサージできるスペースがあり、選手は5分間無料でマッサージをしてもらえます。
今大会ではスタッフとレフリー以外にも、WADAの方が会場を見ています。
トーナメント準決勝からこの方のお仕事が始まります。
【12/2(木)滞在7日目】
大会4日目
本戦トーナメントがスタートです。
葉梨選手の対戦相手は、韓国のSumin,Lee選手。日本にも何度か試合に来たこともある、ベテラン選手です。
1ゲーム目はシーソーゲーム、2セット目は葉梨選手粘ってましたが、セットカウント2-0でストレート負けでした。とても丁寧なSumin Lee選手の展開は、これまでのバチバチの打ち合いとは違い、テンポが掴めず⁈だったかもしれません。
試合後は悔し泣きを見せる場面もありました。まだまだ強くなりたい気持ちの現れですね。
この日は14:00からもう1試合。
対戦相手は、アイルランドのHaverty,Majella選手です。以前葉梨選手とはアジア・ヨーロッパ選手権でチームを組んだ事もある選手でした。
2セット目はリードをする場面もありましたが、終わってみるとセットカウント2-0での敗戦となりました。
番外編
大会参加賞の紹介
・大会Tシャツ
・大会名入りタオル
・ピンバッチ
・ドリンクボトル&ケース
(ケースはグアテマラの民族衣装の刺繍)
・小さな人形と説明の紙が入った箱
説明書には・・・
〈グアテマラの心配性の人形〉グァテマラの高地のインディアンの村には、ある伝説がある。何か困ったことがあると、人形に相談するという言い伝えがあります。寝る前に、それぞれの人形に悩みを打ち明け、それらを枕の下に置く。枕の下に置いておけば、寝ている間に人形があなたの悩みを取り除いてくれるでしょう。心配事を取り除いてくれます。
と書かれていました。
伝統的なお守りみたいなものでしょうか。葉梨選手は悩みを相談した!?
【12/3(金)滞在8日目】
大会5日目
本日は試合がなく葉梨選手と午前中いっぱい休息をとり、カラダの回復に集中。
午後からは気分転換に、近くに外出しました。
ホテル周辺は通訳さんも太鼓判を押すぐらいの安全なエリア(高級地区)になっていて、大使館や海外銀行などのビルが建っていて大使の住宅もあるそうです。
IRFとしてもオフィシャルホテルを安全な地域に選び、会場の送迎には細心の注意を払っているのだと思いました。
【12/4(土)滞在9日目】
大会6日目
午前中はジュニアの試合がメインで、いくつかを見学しました。
ジュニアとはいえ18歳のクラスでもレベルが高い!全日本レベルのような子ばかりで驚きました。10歳の男の子の試合でも、普通にサービスでバックのゼット打っていましたし、ピンチショットも決めていて驚きです。
コーチの話もきちんと聞いていて、教育が本当に行き届いていると感じました。空いているコートで、グアテマラのジュニアの練習をしている所を見学しましたが、本格的でした。コートがあり、専門に教えられるコーチがいる。国が支援しているラケットボールの環境は羨ましいばかりです。
本戦からIRFのFacebookのライブ配信も始まり、メインコートのすぐ横に中継席もありました。
IRFスタッフだけではなくグアテマララケットボール連盟のスタッフ達の働きぶりが凄くて、主審、副審も各コートの決められたスタッフがいてすぐに試合をはじめられたり、観戦している私たちにペットボトルの水を持ってきてくれたりと細やかなとこまで配慮が行き届いていました。運営体制の部分もかなり勉強になりました。
【12/5(日)滞在10日目】
大会7日目
葉梨選手は試合が無かったので、会場観戦をメインにし、葉梨選手は夕方には明日に向けてのコンディショニングを行うことにしました。
試合観戦していると、メキシコのジュニアの保護者らしき人が話しかけてくれ、日本が好きなジュニアの女の子を紹介してくれました。日本から持ってきた扇子が手元にあったので、プレゼントしたら喜んでくれました。こうした国際交流も世界大会ならではです。
【12/6(月)滞在11日目】
大会8日目最終日
今日で全ての試合が終わります。葉梨選手の最後の試合は夕方からでした。
その前に帰国前のPCR検査です。
帰国の為の検査や申請も、とても難しく、また変更もあったりしましたが、日本のスタッフや現地スタッフ・通訳さんのフォローでクリアする事が出来ました。
会場入りすると、メインコートでは男子シングルス決勝が始まっていて、観客席は満員です。
その後、女子シングル、男子ダブルス、女子ダブルスの順に決勝が行われました。
どの試合も、白熱して、観客席は熱気で暑かったです。
さて、葉梨選手の最終戦。
対戦相手はカナダのPatente,Juliette選手。
身体は動いているようでしたが、一歩及ばす。セットカウント2-0でした。
初の世界大会で本人の学びは大きかったと思います。日本に帰国したら新たな気持ちでプランを練って更に飛躍してほしいです!
最後まで活気に満ちて大会は終了しました。
引き続きジュニアの部が行われていました。
日本からのジュニア選手も、ぜひ参戦して欲しいですね。