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2024年世界選手権 レポート[望野 将司]

掲載:2024年10月2日

世界選手権レポート

皆様こんにちは、2024年世界選手権へ日本代表として参戦しした望野将司です。

はじめに、日本から応援していただいた皆様ありがとうございました。

そして世界選手権参戦までのサポートをしてくださったJRF理事の皆様、平泉監督、

スポンサーのGEABOX様、ゴールドジム東陽町の皆様、株式会社聖月者様、その他協賛くださった皆様、そして遠征期間中一緒に戦った代表選手の皆様本当にありがとうございました。

 

今回私は初めての世界選手権への参戦となりました。世界のレベルの高さは動画等で見ていたので知ってはいましたが実際体験してみると別世界のものでした。

特にショット力の高さとそれについていくスピードでした。全体的にボールのスピードが早く(日本は遅い方でした)そして振り切ったショット(特にフォアハンド)はかなり高い精度で決めきってきます。

そして、ボールスピードの速い中での展開に慣れているようで普通に打ち合いができていました。

ただ、日本や韓国といったアジア選手はボールスピードこそは速くはないですが、きちっとテイクバックを取れて打ち切れたショットは海外の選手相手でも通じていました。
フットワークでカバーし、チャンスボールをしっかり丁寧に打ち切れれば充分世界に通用するのではないかと感じました。

 

今回私はシングルスの代表として参戦しました。

試合形式は前回大会の国ごとのランキングを基にラウンドロビン(予選)をリーグ戦形式で行います。

予選1戦目がコロンビアのOriando Josue Huyke選手でした。

私の初めての世界大会デビュー戦で且つ日本チームのトップバッターでした。

ここで勝てれば上位トーナメントに上がれるし、チームとしてもいい流れになる大事な試合でした。

1セット目は相手の球のスピードやフォアハンドの決定力で押され気味でしたが12−10のヂュースを制し1セット目を勝ち切りました。

2,3セット目はドライブサーブの調子も良くストレートで世界選手権初勝利することができました。

対戦相手のOriando選手はまだ14歳という若さで、河野選手が対戦したMario選手と双子の兄弟でした。(同じ選手が試合してるのかと思いました)

今年行われる世界ジュニア選手権にも出てくるのかもしれませんね。

 

予選2回戦は皆さんご存知ボリビアのConrrado Moscoso選手。

前回の世界選手権シングルス優勝者でありその他いろんな大会で優勝しているTOP

プレイヤー。動画で私もみていてすごく好きなプレイヤーだったので対戦が楽しみでした。

試合結果は0−3でストレート負け。

1セット目はドライブサーブの速さに全くなれずにあっという間に取られました。

サーブの速さもすごいのですがそれ以上に1バンドしてからのボールの伸び方がすさまじかったです。フットワーク、ショット力全てがかなり高いレベルにありました。

2セット目の後半からは目は少し慣れてきましたが、打ち返す体制をとることはできず終始押されっぱなしで終わった感じでした。

日本では決して体験できない世界を感じました。

対戦してくれたMoscoso選手はとても気さくな方で試合後の写真撮影も快く受けてくれました。

 

予選はこの2戦のみで1勝1敗、ブロック2位で決勝トーナメントに進みました。

トーナメント1回戦はアルゼンチンのGerson Miranda Maritinez選手。

Miranda選手は2023年のアジアオープンに参戦していたので知っている方もいるかと思いますがとにかくボールスピードが速い。ボールスピードに対応できるかが鍵でした。試合前にルームメイトの中野選手からのアドバイスももらい試合に臨んだおかげか試合序盤、足もいつもより動きわりといいプレイができていました。

が、2−3のラリー途中の切り返しで片足に乗ってしまいそのまま膝を怪我してしまいました。その場にいたトレーナーの方に処置してもらいその場は歩いてコートを出れましたが動くのは難しいと考え残念ながらその時点で試合を棄権しました。

私の世界選手権の試合はここで終了となりました。

試合を最後までやり遂げることが出来なかったのは悔いが残りましたが今自分ができるベストの試合をやり切れたのでそこは良かったところです。

また、今回の参戦で自分なりに得るものがありました。次に活かしまた世界選手権へ挑戦するために頑張っていきたいと思います。

 

最後に、日本から応援してくださった皆様本当にありがとうございました。

今回InstagramやYouTubeで配信したおかげか日本からの応援をリアルに感じることが出来、日本代表チームはとても勇気づけられました。本当にありがとうございました。

そして、今回一緒に日本代表として参戦したチームメイトの皆様。

途中私の怪我のため迷惑をかけたのに気を遣って色々サポートしてくれて本当にありがたかったです。一緒に戦えたことを嬉しくまた誇りに思います。

本当にありがとうございました。

 

また次の世界選手権に挑戦できるように頑張っていきたいと思っておりますので今後とも宜しくお願いいたします。

 

2024年9月吉日

日本代表 望野 将司